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竹中由浩 ミスター・ハラの記憶 リールの歴史3

 

白黒 203ページ

60年代から80年代の日本製品伸長期に、ゼブコ、アブ・ガルシア、ルー・チルドレ、シマノ、オリムピックなどのリールの開発・製造に係わった「ミスター・ハラ」がリールの過去と未来を考察するシリーズ完結編。

【「間奏曲」アウトドアスポーツ史のなかのスピニングリール】
若き日に打ち込んだ登山を通じ、アウトドア用品の歴史、発生地との関係を考察。
そこから欧と米でのスピニングリールの立ち位置や、ミッチェルやカーディナルを再確認する。

【「未来史」のために】
リール業界や市場から、リールの未来を考える。

(1)エイリアンの眼から
日本に導入されたころのリール、海外での日本人、ブランドと下請け、日本での欧米ブランドなど、「エイリアン」をキーワードにスピニングリールやリール業界を眺める。

(2)歴史は繰返すか
バッグやシューズ、カメラなど釣り具以外の商品の移り変わりを振り返り、そこからリールにおける復古調製品の可能性を考察。

(3)ミッチェル・ファンに捧げる
リール開発の「基準片」にしてきたミッチェルを改めて評価・分析。さらには現代のリールとしての「ミッチェルⅡ」を考える。

(4)「間奏曲」環境保全と保全環境
インスプールリールが生きられるような多様性を認める意識と環境保全的雰囲気について考察する。

(5)「間奏曲」道具というもの
自分の道具、自分の思想になることができる道具とは?

【「語り部」語り】
移行期を経験したインスプールとアウトスプールについて、製造や品管などメーカー部門の役割、ルー・ダイコーやカーディナルなど「マイナー」に関する考察、業界人語録など。

(1)「インナー・アウター」夜話
インスプールからアウトスプールへの移行期を生きた技術者として、インスプールスピニングについて語る。

(2)「インナー・アウター」技術比較
ベールスプリングやトリップ機構、スプリング設計など、インスプールとアウトスプールを技術的に考える。

(3)「インナー・アウター」外観の技術的問題
アウトスプール化によるボディデザインの変化を考察。インスプール版コメットが作られたタックルオートを含め、「インナー的」ボディをもつスピニングをピックアップして解説。

(4)Q/C力
リールづくりにおけるQ/C(クォリティコントロール=品質管理)について考察する。

(5)製造の力
リール工業での製造部門と、その影響力について。

(6)トップの力
シェイクスピア、大森製作所、稲村製作所、シマノ、アブ・ガルシアなどリールメーカーのトップについて。

(7)マイナーの力
マイナーはどう生きるべきか?
ダイコーと行った、ルー・チルドレのスピードスピン開発の逸話も。

(8)カーディナル論
アブ・ガルシアのカーディナルについて。
往年モデルの日本での立ち位置、日本製Cシリーズの逸話、各メーカー人によるカーディナル評など。

(9)マイナーな部品たち
ボディ、メインシャフト、ストッパーレバーなどマイナーな部品について語る。

(10)「間奏曲」リール屋語録
「日本のリールは93から始まった」、「釣具業界には一度釣れた場所に同じルアーを投げる習慣があるようだ」、「アブにはかなわない。アブには丸型がある」など、リール業界人の語録。

 

定価 1,528 税込 1,680

 

 


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